HANDMADE

Silver Work|シルバーワークについて

銀板に直接デザインを描き、そのラインに沿って糸鋸を引き、形成していく。その為、全く同じモノは二つと出来ません。 切り抜いたパーツ同士の取付け(ロウ付け)、成形、研磨、燻し付け(陰陽を付けるための作業)、磨きこみをします。

ENGRAVING:

days craftの代表的な技法であるエングレービング。 板材に直接図柄を描き、超硬、スチールタガネを駆使して彫るヨーロッパの伝統技法です。日本でも和彫り技法としてありますが、daysでは洋彫りにて制作しています。主に深く掘り下げて陰影を出す技法「Deep-Relief」とカット面を光らせる技法「Bright Cut」表面にドッツを打ち込み全体を光り輝かせる技法「Star Dust」を駆使し、多彩な表現をしています。

PAVE:

1ミリ~3ミリの天然石を使い、隙間なく石を引き詰める技法です。ヨーロッパの街並みの石畳み=PAVE(パヴェ)技法。近年ではCADを使いキャスト制作で作るのが一般的ですが、daysでは板に直接サイズを測り穴を開けて石留めを施していきます。

立体造形:

板を切り貼りし、ハンマーワークによって立体感を出す、主に動物を創り上げる技法です。

まとめます:

お客様の理想を全て叶えることが出来ます。


Leather craft|レザークラフトについて

ノートにデッサンし、頭の中で作りを考えながら型をおこし、革に書き写して裁断。その後、出来る部分は先に「コバ処理」を施す。 (※コバ処理とは、サイド部分の革と革の合わせ面の処理。作品に応じて、磨きと締める事を使い分けて行う。バイカーズギア等は、経年変化の楽しみとして革の表情を堪能してもらうため、磨く作業を。 エキゾチックレザーを使用するHigh Quarity Leather goodsには、コバのザラつきを完全に押さえ込む締める作業を。もちろん化学薬品などは使わず、手作業で地道に締めている。)

モノによってはカービング、手染め染色などの装飾をし、穴あけをして手縫いにて仕立てます。 縫っている糸は「合成セニュー」と言われる水牛の腱を加工しロウをたっぷりつけた、とても丈夫な糸を使用しています。それを「クイジュセリエ」というヨーロッパの技法によって頑丈に縫い上げていく。 その後、全体的にコバ処理を施し、オイル補充で終了。


Material|素材について

シルバー&天然石|Silver & Stone

シルバーは純度925を使用。14k、18kゴールドも使う。
天然石はターコイズは中国産からアメリカの鉱山別まで。
サンゴは、山珊瑚から川珊瑚。そして中国産。 ラピスラズリはアフガン。チャロライトはロシアなど、 いろいろな石を使用いている。石だけでなく、ウッドも使う。

牛革|Saddle Leather

皮革には、天然植物の渋(タンニン)を使ってなめす「渋なめし」で出来るヌメ革(もしくはタンロー)と、化学薬品を使ってなめす「クロムなめし」とがある。「なめす」とは原皮状態の『皮』から防腐処理を施して『革』にすることを言う。

daysで使っているサドルレザーは“馬の鞍に使っても壊れない”というほどの強度を持つ革で、それにはちゃんと理由がある。 革をなめすのにかかる期間、化学薬品でなめす「クロムなめし」で1週間程度。天然植物の渋を使ってなめす「渋なめし」ではその3倍以上の3週間程度かかる。 daysで使っている、サドルレザーはさらにじっくりと時間をかけ、1枚につき1ヶ月半かけてなめしてもらっている。 そうすることにより、革を使い込んだときの経年変化による色艶が他の革と全く違い尚且つ、耐久性にその差が生まれる。 さらに、表面にグレージングをかけることにより、表面のハリ・コシが生まれ使い込んだ後でもメンテナンス次第ではこのハリとコシは永久に保たれる。

このサドルレザーは、最初は飴色に、そこからは本当に綺麗な茶褐色へと変化する。この変化の早さなどには個人差があるが、この変化の違いなどは、実際に使っているお客さんに協力してもらい、BLOGに使い込んだ革の写真を載せているので、是非。 通常の革よりも、時間と労力がかかってしまっている分、コスト面では高価になってしまうのは事実だが、日々を共に歩むことを提案しているdaysとしては 妥協を絶対にしたくない。 また、綺麗に革の経年変化をもたらすには、やはり定期的なオイル補充が大切になる。

当店では、購入後のアフターケアとしてオイル補充を無料でやっているのでお気軽にスタッフに声をかけてください。

鹿革|Deer Skin

黒、キャメル、ベージュ、こげ茶の吟付きはニュージー産の放牧の鹿。 白とスモーク(煙で燻したモノ。虫が寄らな水に浸かっても硬くならない。いつもワガママ言って綺麗に隅々まで燻してもらっている)は北米の野生鹿。 メインで使うこの野生鹿は、一枚一枚厳選させてもらっている。

その為、大量に送ってもらいながら、使うのはほんの数枚。切りっぱなしにできる唯一の素材なので、 ヘッドの形、コシがあるかないかまで、自分が納得できる革のみを使用する。もちろん手染めも施す。 ネイティブアメリカンの技法となるレイジーステッチビーズワークは全てこの鹿革に刺して製作していく。

HAZARDオリジナル『taawamana』の鹿シャツもこの野生鹿を使用している。

馬革|Horse Hide

渋なめしの尻部分の革とコードバンを使用。コードバンも尻の部分の革である。 馬革は牛や鹿と比べて、繊維構造が荒いため伸びやすいが、コバ(革をカットした際のサイドの部分。革同士を重ねた場合はそのサイドをカンナで削り角を丸く処理する。)が、 さほどケバ立たない特性を持つ。

コードバンとは、馬の中でも何頭かに一頭しか大きく現れない特殊な繊維構造で、その強度は牛や鹿の数倍だと言われている。 今現在、コードバンを供給できている会社は世界でも二社しかない。一社はアメリカ、もう一社は日本にある。 「HOLIDAY」ブランドの馬革は、クロムなめし革を使用して、国内生産で仕上げてもらっている。

羊革|Sheep Leather

強度でいえば、牛や鹿には及ばないが、触り心地、着心地は抜群である。 daysではウェアでしかまだ表現出来ていない。 今後はバックなどにもチャレンジしていきたいと思っている。もちろん補強として牛革や鹿革を使いながら。

エキゾチックレザー|Exotic Leather

ナイルクロコ、エイ、カエル。今現在入手している革である。特にワニ革は気に入ってよく使っている。 ワニといっても背中ではなく、腹の部分である。ピカピカに光沢を出してもらったその革は皮革の宝石を言われるほどである。

しかしデリケートであるため、あまり触れすぎると、その輝きは二度と戻らなくなる。 今まで扱ってきた革というのは、いくら使っても丈夫なのが特徴だったが、この革に関しては全くの逆である。 タフなものも好きだが、その反面 自分の繊細さも試してみたくなった革である。

セニュー|Sinew

縫い糸となる糸は、SINEWと呼ばれる「動物のアキレス腱を加工して作られた糸」を使用。通常の麻糸と比べても、 断然強度が強いと言われている。このSINEWはは腱と同じ繊維構造も持つため、縦に裂ける特性を持つ。 その特性を生かして、縫う箇所応じて糸の太さを変える事にしている。 daysではレイジーステッチによるビーズワークにも極細に裂いたSINEWを使用している。 少しでも長い期間を共に過ごす為の配慮として、このSINEWを用いてる。 その為、糸切れ等の修理も無料にて行っているから、ガンガン使ってもらいたい。